1. より多くの計算を使って考える
Astra Proの一番分かりやすい違いは、1つのタスクに使える計算量だ。
低い推論設定ではスピードを優先する。設定を上げると、回答前の計画や確認により多くの時間を使う。
簡単な質問では、差をほとんど感じないこともある。
複雑なコード、長い分析、複数ステップのAgentタスクでは、高い推論設定の効果が出やすい。
その代わり、応答は遅くなり、token消費も増える。
APIの単価自体はmaxにしても変わらないが、推論に使うtokenが増えれば、1回の処理にかかる金額は上がる。
2. Agentや複数ステップの作業に強い
Proの良さが出やすいのは、1回答えて終わりではない仕事だ。
OSWorld 2.0では、Astraが72.6%、GPT-5.6 Solは**65.7%**だった。
タスク完了までの時間も、約75分から40分ほどに短縮されている。
Agents' Last Examでは、Astraが59.3%、Solは53.6%。
こうしたテストでは、答えを出すだけでは足りない。
手順を考え、ツールを使い、結果を見ながら次の行動を決める必要がある。
高い推論設定が生きるのは、こういう場面だ。
3. APIならタスクごとに推論量を変えられる
APIユーザーは、毎回Astraを最大設定で使う必要がない。
gpt-6-astraでは、lowからmaxまで推論レベルを選べる。
すぐ返事が欲しい作業なら低めにする。
複雑なプログラミング、自動化、Agent、長時間の処理なら高くする。
すべての仕事に同じ計算量を使わなくていいのは、APIの大きな利点だ。
ChatGPTでは、GPT-6 Proの利用可否はプラン側で決まり、利用回数にも上限がある。
4. GPT-5.6 Solからの進化は「実行力」
純粋な知能テストだけを見ると、Astra ProがGPT-5.6 Solを大きく引き離したわけではない。
Artificial AnalysisのIntelligence Indexでは、Astraは61点。Solと同点で、Claude Fable 5.1の66点を下回った。
差が出ているのは、Agent系のタスクだ。
OSWorld 2.0は**65.7%から72.6%**に上がり、作業時間もかなり短くなった。
今回の進化は、「問題を解く力が一気に伸びた」というより、計画して、ツールを使い、仕事を最後まで進める力が強くなったと見る方が近い。
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