パソコンの前で、修正が必要なコードを見つめる開発者。長い指示文を入力する代わりに、こう話しかけます。
「この部分を整理して。データベースには触らないで」
Qoderがコードを調べ、いくつかの進め方を示します。説明を聞いた開発者は、途中で指示を付け加えます。
「2つ目の方法で進めて。キャッシュも追加して」
作業を止めたり、最初から指示を書き直したりする必要はありません。Qoderは新しい内容を反映し、そのまま開発を続けます。
Alibaba Cloud傘下の開発支援サービス「Qoder」に追加されたリアルタイム音声機能「Qoder Voice」は、こうした使い方を想定しています。
これまでのプログラミング支援ツールでは、やってほしいことを文章にまとめて入力し、結果を確認してから、足りない部分をもう一度伝えるのが一般的でした。作業が複雑になるほど、指示を書く手間も増えていきます。
Qoder Voiceでは、人と相談するように話しながら作業を進められます。考えがまとまっていない段階でも、まず大まかな内容を伝え、途中で条件を追加できます。方向が違うと感じたら、その場で修正を伝えることもできます。
一問一答で終わる音声入力ではなく、会話を続けながら作業できるのが特徴です。コードの整理、新機能の追加、不具合の調査など、途中で方針が変わりやすい仕事に向いています。
Qoderは、コードの分析や開発、テストを支援するサービスで、デスクトップ版のほか、コマンドラインやJetBrains系の開発環境にも対応しています。音声機能が加わったことで、指示を受けて答えるだけのツールから、相談しながら作業を進める相手に近づきました。
キーボードが不要になるわけではありません。それでも、複雑な仕事に取りかかるときや、まだ考えがまとまっていないときには、文章を何度も書き直すより、まず話してみるほうが自然かもしれません。