Google Earthに追加された新機能が、公開からわずか1日で停止されました。

7月30日、Googleはウェブ版のGoogle Earthに、文章を入力するだけで新しい風景画像を作れる機能を追加しました。利用者が実在する場所を選び、見たい場面を入力すると、衛星画像や航空写真、3D地図をもとに画像が作られる仕組みです。

当初は、便利な使い方が期待されていました。

建築家が再開発後の街並みを見せたり、教師が昔の風景を再現したり、自治体が将来の都市計画を分かりやすく説明したりできます。一般の利用者にとっても、現実の街を自由に作り替えて楽しめる機能に見えました。

ところが、公開後すぐに問題が見つかります。

一部の利用者が、実在する場所に爆発や戦闘、災害が起きたような画像を作れることを確認しました。病院の周辺が破壊された画像や、国境付近に大勢の人が集まる画像、建物が攻撃を受けたように見える画像などです。

こうした画像が本物らしく見える理由は、道路や建物、地形などの大部分に実際の地図データが使われているからです。偽物なのは、後から加えられた被害や混乱の場面だけです。

そのため、画像だけを見れば、本物の衛星写真と間違える可能性があります。

さらに、画像を切り取って「現地で爆発が発生した」といった説明を付け、SNSに投稿すれば、多くの人が信じてしまうおそれもあります。

Googleは、作られた画像には電子的な印が付けられ、一般公開される地図には表示されないと説明していました。しかし、画像が切り抜かれたり、画質を落として何度も転載されたりすると、その印が分かりにくくなる可能性があります。

翌日の7月31日、Googleはこの機能を停止しました。同社は、利用規約に違反する可能性のある画像が共有されていることを確認し、さらに安全対策を強化する必要があるとしています。

機能を再開する時期は明らかにされていません。

Google Earthは長年、現実の世界を見るためのサービスとして使われてきました。そこに本物そっくりの偽画像を作る機能が加われば、利用者は何が事実なのかを判断しにくくなります。

新しい機能を公開することは簡単でも、地図への信頼を守ることは、それ以上に難しい課題になっています。