Muse Spark 1.3

3.55
Muse Spark 1.3 の標準料金だけを見ると、今回の更新はそこまで大きく見えません。入力は100万tokensあたり1.25ドル、出力は4.25ドル。1.2と同じです。 でも、モデルの中身は少し違います。
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会社Meta
コンテキスト1M
リリース2026-09
更新日2026-09-07

Muse Spark 1.3 概要

Muse Spark 1.3 は、Meta が2026年9月2日に公開したマルチモーダル推論モデルです。1.2 の公開から1か月も経っていません。

入力できるのはテキスト、画像、動画、音声、PDF。出力はテキストのみです。

コンテキストウィンドウは 100万tokens、最大出力は 13.1万tokens。

今回の中心は、コードを書くことと、Agent に長い仕事をさせることです。

Meta が出している数字を見ると、単に1回の回答精度を上げたというより、タスク全体の進め方を調整した印象が強いです。ツールを何回呼ぶか、どれだけtokenを使うか、長い文脈の中で情報を保持できるか。そういう部分に手が入っています。

Muse Spark 1.3 料金プラン

プラン価格説明
標準版 入力:$1.25 / 100万tokens、キャッシュ入力:$0.15、出力:$4.25 データは学習に使われない。レート制限は毎分3,000リクエスト。本番環境向け

標準版と Contributor で使うモデルは同じです。100万tokensのコンテキストウィンドウも、13.1万tokensの最大出力も変わりません。

無料プランはなく、月額制でもありません。使った分だけ支払う従量課金です。

Contributor の出力料金は標準版の約21分の1。かなり安いですが、その代わりデータ利用条件は緩く、レート制限も低く設定されています。

公開コードや個人プロジェクトなら検討しやすいですが、社内コードや顧客データを入れるなら、単純に「安いから」で決める話ではありません。

Muse Spark 1.3 主な機能

1. コーディング:コードそのものより、無駄な手順が減った

Muse Spark 1.3 のコーディング面で気になるのは、ベンチマークの点数より、タスクを終えるまでの効率です。

Meta によると、1.2 と比べて、

  • ツール呼び出し回数が約20%減少
  • 同じタスクを終えるまでのtoken消費が約25%減少
  • 出力が短くなり、不要なやり取りも減少

しています。

この20%、25%は、単純なコード生成ではそこまで大きく感じないかもしれません。

でも、実際の開発タスクは1回コードを書いて終わりではありません。ファイルを探し、コードを読み、ツールを呼び、修正し、結果を確認して、また次の処理に進みます。

その途中に無駄な操作が何回も入ると、時間もAPI料金もそのぶん増えます。

DeepSWE v1.1 では、Muse Spark 1.3 が75.4。GPT 5.6 Sol は73.0、Opus 5 は74.0です。

Terminal-Bench 2.1 では88.8を記録しています。

スコアだけ見て「一番コードが強い」と言い切るのは早いですが、少なくとも上位モデルと競える位置にはいます。

それ以上に気になるのは、Agent が無駄に何周も回らなくなったことです。長いタスクほど、こちらのほうが効いてきます。

2. Agent:間違えたまま走り続けない

Agent 周りは、1.3 でかなり重要なポイントです。

Meta によると、指示が曖昧なとき、1.3 は勝手に条件を補って進むより、先に確認する傾向が強くなっています。

障害にぶつかったときにユーザーへ確認したり、重要な操作の前に一度止まったりする動きも増えています。

一見すると慎重すぎるようにも見えますが、Agent にはそのくらいでちょうどいいです。

普通のチャットなら、1回答えを間違えても聞き直せば済みます。

Agent は違います。最初の理解を間違えたまま、ファイルを調べ、コードを書き換え、ツールを呼び続けると、10ステップ、20ステップと無駄が広がっていきます。

長いコンテキストを使った MRCR の結果も大きく伸びています。

  • 256K–512K:1.3 は98.5、1.2 は66.3
  • 512K–1M:1.3 は98.1、1.2 は55.5

個人的には、「100万tokens対応」というスペックだけより、この数字のほうが気になります。

コンテキストが大きくても、前半の情報を忘れてしまえば意味がありません。大事なのは、長くなったあとも必要な情報を拾えるかどうかです。

1.3 は、少なくともこのテストではかなり改善しています。

3. マルチモーダルと100万tokens

Muse Spark 1.3 はテキスト、画像、動画、音声、PDFを入力できます。出力はテキストのみです。

コンテキストウィンドウは100万tokens。英語なら、およそ75万語分です。

普通のチャットで使うには大きすぎるくらいですが、コードベース、長文資料、複数ファイルをまたぐ作業、長時間動くAgentでは話が変わります。

コンテキストが小さいと、こちらでファイルを選び、コードを削り、背景情報を何度も入れ直す必要があります。

100万tokensあれば、その準備をかなり減らせます。

とはいえ、「リポジトリ全部を入れれば勝手に理解してくれる」と考えるのは危険です。容量が大きいことと、必要な情報を正しく拾えることは別の話です。

4. Muse Spark 1.2 からどれくらい変わったか

Muse Spark 1.2 は8月5日、1.3 は9月2日に公開されました。

1か月も空いていないので、バージョン番号だけ見ると小さな更新に見えます。

実際には、変化の方向はかなりはっきりしています。

Terminal-Bench 2.1 は82.9から88.8へ上昇。MRCR の長コンテキスト性能も大きく伸びています。

加えて、Agent が曖昧な指示に対して無理に進みにくくなり、長いタスクでの無駄な処理も減っています。

私は 1.3 を「急に頭が良くなったモデル」とは見ていません。

むしろ、できることは大きく変えずに、仕事の進め方がまともになったモデルという印象です。

ツールを無駄に呼ばない。必要以上にtokenを使わない。分からないまま突っ走らない。

こういう改善は1回の回答では地味ですが、タスクが長くなるほど効いてきます。

細かい性能数字の多くはMeta自身のテストなので、第三者環境でも同じ結果になるかは、もう少し見たいところです。

まとめ

Muse Spark 1.3 は、スペックを大きく盛ったタイプの更新ではありません。

目立つのはむしろ、Agent の無駄な動きを減らしてきたことです。

ツールを呼びすぎない。tokenを使いすぎない。指示が曖昧なら一度止まる。長いコンテキストでも前の情報を落としにくくする。

どれも派手ではありませんが、コードを書かせたり、長いAgentタスクを回したりするときは、この差がかなり重要です。

100万tokensのコンテキストも、雑談よりコードベースや長文資料で使うほうが価値があります。

一方で、最大出力は13.1万tokensのまま。オープンウェイト版もなく、性能データの一部はまだMeta側の数字が中心です。

Contributor はかなり攻めた価格ですが、Muse Spark 1.3 を選ぶ理由そのものではないと思います。

公開コード、個人開発、検証用途なら0.20ドル/100万出力tokensはかなり魅力的です。でも、会社のソースコードや顧客データを入れるなら、安さよりデータ条件を先に見るべきです。

Muse Spark 1.3 を一言で言うなら、前より派手に賢くなったというより、無駄に忙しくなくなった。

Agentとして使うなら、この変化はかなり大きいです。

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Meta モデル比較

モデル コンテキスト 料金 API リリース グローバル熱度
Muse Spark 1.3
1M YES 2026-09
91/100
1M YES 2026-09
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1M YES 2026-08
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