デザインの仕事をしていると、こんな経験はないでしょうか。
プロジェクトが始まったばかりの頃は、ファイルの数も少なく整理に困ることはありません。しかし、サービスの成長とともにデザイン案や修正版、過去の資料が増えていくと、「必要なファイルがなかなか見つからない」という問題が起こりやすくなります。
Figmaは今回、こうした課題に対応するため、ファイル管理の仕組みをアップデートしました。最大10階層まで作成できるフォルダー機能を導入し、さらにチーム向けの権限管理も見直しています。
新しい仕組みでは、これまでのProject(プロジェクト)をより柔軟なFolder(フォルダー)管理へ変更。フォルダーの中にさらにフォルダーを作成できるため、チームごとの使い方に合わせてデザイン資料を整理できます。
例えば、企業のデザインチームなら「商品デザイン」という大きなフォルダーの中に、「スマホアプリ」「Webサイト」「デザインシステム」「新バージョン」などを分けて保存できます。
ファイルが増えても、どこに何があるのかを把握しやすくなります。
毎日Figmaを使うデザイナーにとっては、小さな変更に見えても作業時間の短縮につながります。最新デザインを探す時間が減り、プロジェクトに新しく参加したメンバーも、資料の場所を理解しやすくなります。
また、ファイルへのアクセス権限も改善されました。
大きなチームでは、担当者ごとに必要なファイルが異なります。これまでは一つひとつのファイルごとに設定を確認する必要があり、管理する側の負担も少なくありませんでした。
今回の変更では、フォルダー単位で権限を設定できるようになり、同じフォルダー内のファイルをまとめて管理できます。必要に応じて、一部のファイルだけ個別に設定することも可能です。
複数の商品やサービスを展開する企業にとって、こうした管理機能は重要です。誰がどの資料を見られるのかを明確にすることで、チーム内の作業をスムーズに進められます。
今回のアップデートは、単なる整理機能の追加ではありません。Figmaが、デザイナーだけでなく、エンジニアやプロダクト担当者も一緒に使う「チームの仕事場」として進化していることを示しています。
もちろん、すでに大量のファイルを持っているチームでは、新しいフォルダー構成に整理し直す作業も必要になります。
それでも、日々のファイル探しや確認作業にかかる時間を減らせることは大きなメリットです。
毎日使うツールだからこそ、こうした細かな使いやすさの改善が、チーム全体の働き方を少しずつ変えていきます。今回のFigmaのアップデートは、増え続けるデザイン資料をより簡単に管理するための一歩と言えそうです。
