Figma

3.70
ブラウザベースの共同デザインプラットフォームで、UIデザイン、プロトタイピング、デザインシステム、開発への引き継ぎまでカバーします。
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会社Figma
カテゴリーAIデザイン
リリース2016
更新日2026-08-25

Figma 概要

Figmaは、WebベースのUI/UXデザインツールです。

従来のデザインソフトとの最大の違いは、最初からクラウドコラボレーションを前提に設計されていることです。ファイルは自動的にクラウドへ保存され、リンクを共有するだけで、チームメンバーが同じデザインファイルを閲覧・コメント・同時編集できます。

プロダクトデザインでよく発生する、UIデザイン、インタラクティブプロトタイプ、コンポーネント管理、デザインシステム、開発への引き継ぎといった工程の多くを、Figmaの中で完結できます。

デザイナーはUIやプロトタイプを作成し、プロダクトマネージャーはデザイン上に直接コメントできます。開発者はDev Modeを通じて、サイズ、Variables、アセット、コード関連情報などを確認できます。その結果、スクリーンショットの共有、書き出し、ファイル送付、バージョン確認といった作業を大幅に減らせます。

近年はFigmaにもAI機能が増えており、初稿の生成、レイヤーの自動整理、プロトタイプ作成支援などが利用できます。ただし現時点では、これらは主に作業を高速化するための機能であり、デザインプロセス全体を置き換えるほどではありません。

Figma 料金プラン

プラン価格説明
Starter(スタータープラン) $0 個人ユーザーや小規模プロジェクト向けで、基本的なデザイン、プロトタイピング、コミュニティリソース、限定的なAI利用枠を提供します。
Professional(プロフェッショナルプラン) $15/エディター/月 プロのデザイナーや小規模チーム向けで、より多くのファイル、チームライブラリ、Dev Modeなどの機能が利用できます。
Organization(組織向けプラン) $45/エディター/月 複数チーム間のコラボレーションに適しており、一元管理、共有フォント、チームリソース、より充実したセキュリティ機能を提供します。
Enterprise(エンタープライズプラン) $75/エディター/月 大企業向けのプランで、より高度なワークスペース管理、SCIM、デザインシステム管理、コンプライアンス機能が追加されます。

Figmaは2025年に、seatと製品ごとの料金体系を調整しました。現在は、主にファイル数、チームコラボレーション、Dev Mode、管理機能、セキュリティ、AI利用枠などの違いによって各プランが分かれています。

Full seatのほかに、Dev seatCollab seatもあります。開発者が主にDev Modeを使うだけであれば、必ずしもFull seatを購入する必要はありません。閲覧、コメント、共同作業が中心のメンバーであれば、より低コストなCollab seatを利用できます。

そのため、チーム全体の費用を単純に「人数 × Full seat」で計算するのは適切ではありません。まず各メンバーが実際に必要とする権限を整理することが重要です。

Figma 主な機能

  1. リアルタイム共同デザイン
    ファイルはクラウド上に保存され、複数人が同時に開いて編集・コメントできます。基本的に全員が同じ最新版を見るため、デザインファイルを何度も送り合う必要がありません。
  2. UIデザインとコンポーネントシステム
    ベクターツール、Auto Layout、Components、Variants、Variablesなどを備え、単一画面の制作から本格的なデザインシステムの構築まで対応できます。
  3. インタラクティブプロトタイプ
    コードを書かなくても、画面同士をつないだり、クリック動作やトランジションアニメーションを設定したりできます。デモやユーザーテスト用のプロトタイプを素早く作成できます。
  4. Dev Mode
    開発者は、サイズ、余白、カラー、Variables、アセット、一部のコード情報などを直接確認でき、デザインから実装への引き継ぎコストを減らせます。
  5. AIによるデザイン支援
    デザイン生成、コンテンツ整理、レイヤー命名、プロトタイプ作成支援などのAI機能を提供しています。特に、初稿を素早く作ったり、繰り返し作業を効率化したりする用途に向いています。
  6. コミュニティとプラグイン
    豊富なプラグイン、テンプレート、UI Kit、コミュニティファイルがあり、多くの反復作業を既存ツールで効率化できます。

Figma 編集部レビュー

Figmaで最も依存性が高いのは、実はコラボレーション体験です。

以前のデザインファイルは、final.figfinal2.figfinal本当に最終版.figのように増えていきがちでした。Figmaでは、基本的に1つのリンクがあれば済みます。

デザイナーが画面を修正している最中でも、プロダクトマネージャーはそのままファイルに入って確認できます。開発者に疑問があれば、該当するコンポーネントの横に直接コメントできます。別のPCから開いても常に最新状態なので、「誰が最新ファイルを持っているのか」を確認する必要もありません。

この差は、複数人で進めるプロジェクトほど大きく感じます。

ただし、Figmaにも問題はあります。

まず、パフォーマンスです。

小規模なプロジェクトなら、ほとんど問題はありません。しかし、1つのファイルに大量のページ、コンポーネント、画像、複雑なエフェクトを詰め込み、さらに複数のプラグインを同時に動かすと、徐々に動作が重くなります。特に大規模なデザインシステムでは顕著で、メモリ使用量も増えていきます。

そのため、ブラウザ時代のデザインツールだからといって、「どんなPCでも軽快に動く」と考えるべきではありません。

次に、ネットワーク依存です。

Figmaの強みはクラウドにありますが、それは同時に、ネットワーク環境が体験に直接影響するということでもあります。回線が安定していれば非常に快適ですが、接続状態が悪いと、ファイルの読み込みや同期にも影響が出ます。

頻繁にオフラインで作業する人にとっては、依然としてローカル型ソフトウェアの方が信頼性があります。

AI機能も、想像ほど万能ではありません。

初稿を素早く作ったり、内容を整理したり、繰り返し作業を自動化したりする用途には便利です。しかし、一言入力するだけで成熟したプロダクトUIが完成する、という段階にはまだ達していません。

デザインで本当に難しい部分、つまりビジネスロジック、情報設計、ブランド判断、細かな意思決定は、今も人間が担う必要があります。

また、現在のFigmaは、以前よりプランやseatの仕組みが少し分かりにくくなっています。Full、Dev、Collabでは権限が異なるため、チーム人数が増えるほど、各役割に何が必要なのかを事前に整理した方がよいでしょう。そうしないと、不要なseatまで購入しやすくなります。

長所・短所

長所

  • リアルタイムコラボレーションが非常に成熟している。 複数人が同じファイル上で直接デザイン、閲覧、コメントできます。
  • デザインから開発への連携がスムーズ。 プロトタイプ、コンポーネント、デザインシステム、Dev Modeを1つのプラットフォームで扱えます。
  • クロスプラットフォームで使いやすい。 ブラウザからアクセスでき、PCを変えてもファイルを移動する必要がありません。
  • コンポーネント機能が強力。 大規模なプロダクトやデザインシステムの運用で特に価値があります。
  • エコシステムが豊富。 プラグイン、テンプレート、コミュニティリソースが多く、繰り返し発生する課題には既存の解決策が見つかることも少なくありません。

短所

  • 大規模ファイルは重くなりやすい。 ページ、コンポーネント、素材が増えるほど、メモリや処理性能への要求が高まります。
  • ネットワークに依存する。 弱い回線やオフライン環境では、従来型のローカルデザインソフトほど安定しません。
  • 初心者には学習コストがある。 Auto Layout、Components、Variants、Variablesなどの概念を理解するには時間が必要です。
  • 価格は安くない。 チームが拡大すると、Full seatのコストが目立ってきます。
  • seatのルールがやや複雑。 Full、Dev、Collabをどう割り当てるか、事前にチームで設計する必要があります。

向いている人 / 向いていない人

向いている人:

  • UI/UX・プロダクトデザイナー。 UI、コンポーネント、プロトタイプ、デザインシステムまで一通り扱えます。
  • プロダクトマネージャーやスタートアップチーム。 プロトタイプの議論、コメント、要件確認に直接参加できます。
  • デザインと開発の密な連携が必要なチーム。 Dev Modeによって引き継ぎ作業をかなり減らせます。
  • リモートチーム。 リアルタイム編集とクラウドファイルは、分散型チームとの相性が非常に良いです。

あまり向いていない人:

  • 非常に大規模で複雑なファイルを頻繁に扱う人。 パフォーマンスが作業上のボトルネックになる可能性があります。
  • ネットワークが不安定な環境で長時間作業する人。 Figmaはオンライン接続への依存度が高いです。
  • デザインを閲覧するだけの人。 Full seatを購入する必要はなく、閲覧やコメント権限だけで十分な場合が多いです。
  • 完全なローカルワークフローを好む人。 Figmaの最大の強みは、まさにクラウドコラボレーションにあります。

まとめ

Figmaが本当に変えたのは、「ボタンをどう描くか」ではなく、チーム全体が同じプロダクトデザインを中心にどう協働するかです。

デザインデータは、もはやデザイナーのPCの中だけにあるファイルではありません。プロダクトマネージャーはその場でコメントでき、開発者はデザイン情報を直接確認でき、コンポーネントやデザインシステムもチーム全体で一元的に管理できます。

もちろん、パフォーマンス、ネットワーク依存、価格といった課題はあります。AI機能も、まだ一言の指示だけでデザイン全体を完成させてくれる段階ではありません。それでも、複数人でプロダクトを作るチームにおいて、リアルタイムコラボレーションは今なおFigmaの最も代替しにくい強みです。

個人ユーザーなら、まずStarterから始めれば十分です。本格的にチームで運用する段階になったら、デザイナー、開発者、その他の協業メンバーそれぞれの実際のニーズに応じて、Full、Dev、Collabの各seatを割り当てる方が、全員に最上位権限を付与するより合理的です。

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