1. 視覚機能をメインモデルに統合
V4 Flash Vision Expでは、画像を処理するために追加の視覚モジュールが必要だった。
V4.1 Flashでは、この部分がメインモデルにまとめられている。
テキスト、画像、スクリーンショット、グラフを同じリクエストに入れられるため、開発時の構成も少し扱いやすくなった。
たとえばレポート処理なら、画面キャプチャを読み、グラフの内容を拾い、そのままデータ整理やツール呼び出しへつなげられる。
細かい文字や情報量の多いダッシュボード、複雑なグラフについては、用途ごとに精度を確認した方がいい。
2. 100万Tokenは維持、処理速度が向上
コンテキスト上限は引き続き100万Token。
DeepSeekが公開した49K長文検索テストでは、V4.1 FlashはV4 Flash Vision Expの5.2倍の速度を記録した。SVGコード生成も約6倍速くなっている。
大きなコードリポジトリや長文資料では、読み込み時間の差がそのまま使い勝手に出る。
数十万Tokenを一度に扱えても、毎回長く待たされると作業は進まない。Agentが何度も処理を繰り返す場合は、その差がさらに大きくなる。
3. 入力時は約8B、生成時は約16B
V4.1 Flashは、入力処理と出力生成で使うパラメータ量が異なる。
入力時は約8B、生成時は約16B。
コード解析やRAG、社内検索では、入力が長く、回答は短いケースがよくある。
数十万Tokenのコードを読み込ませても、返ってくるレビューは数千Token程度。ナレッジベースでも、大量の参照資料に対して回答は数段落、ということが多い。
こうした使い方では、入力処理のコストが大きくなる。
V4.1 Flashは入力側の計算量を抑え、APIの入力料金も引き下げている。
4. V4 Flashから変わった点
主な変更は5つある。
- モデル規模が552Bパラメータに拡大
- Causal-Encoder-Decoderを採用
- 視覚機能をメインモデルに統合
- 長文処理を高速化
- APIの入力・出力料金を引き下げ
公開スコアは以下の通り。
- GPQA Diamond:90.9
- Codeforces:3471
- Terminal-Bench 2.1:90.6
一部の項目ではV4 Proの公開スコアを上回っている。
「Flash」と聞くと、速度や価格を優先した軽量版をイメージする人も多いだろう。今回のV4.1 Flashは、公開データを見る限り、性能を大きく落としたモデルではなさそうだ。
当社ではまだ、V4 ProとV4.1 Flashを同じ条件で比較する検証は行っていない。
比べるなら、同じコードリポジトリ、同じプロンプト、同じツールを使い、処理時間、料金、ミス、ツール呼び出しの失敗まで揃えて見る必要がある。
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