Granite 4.2 8B

IBMは、オープンAIモデルの話で真っ先に名前が出る会社ではありません。 でもGranite 4.2 8Bは少し気になります。8Bというサイズでかなり強く、APIも安い。しかもApache 2.0で公開されていて、自前運用や追加学習もしやすいモデルです。
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会社Ibm Granite
コンテキスト131K
リリース2026-08
更新日2026-09-03

Granite 4.2 8B 概要

Granite 4.2は、IBMが2026年8月下旬に公開した新しいDense系言語モデルです。3B、8B、30Bの3サイズがあり、8Bは性能と運用コストのバランスを取りやすい中間モデルです。

Apache 2.0ライセンスで公開されているので、モデルをダウンロードして自社環境に置いたり、用途に合わせて追加学習したりできます。

Granite 4.2 8Bは、コード生成、ツール利用、多段階推論、多言語対話に対応。英語、中国語、日本語、フランス語など12言語を扱えます。

推論モードはフル推論、推論なし、低強度推論の3種類。タスクの難しさに応じて切り替えられます。

コンテキスト長は131K Token。長文資料やコードベース、社内ナレッジの処理にも使いやすいサイズです。

Granite 4.2 8B 料金プラン

プラン価格説明
IBM公式API 入力 0.06ドル / 100万Token、出力 0.25ドル / 100万Token 運用を自前で持たず、すぐ使いたいチーム
OpenRouter API 入力 0.10ドル / 100万Token、出力 0.15ドル / 100万Token すでにOpenRouterで複数モデルを使っている人
自前運用 モデル自体は無料。GPUや運用費は必要 データを社内に置きたい企業、長期コストを抑えたい用途

Granite 4.2 8B 主な機能

1. 8Bとしてはかなり強い推論性能

Granite 4.2では、学習方法が大きく変わっています。

3B、8B、30Bの全モデルに、数学・コード・推論を強化する基礎強化学習を実施。8Bと30Bには、さらにAgent向けの強化学習が追加されています。

主なスコアは以下の通りです。

  • AIME25:86.67%
  • GPQA:64.14%
  • MMLU-Pro:74.04%

8Bモデルとして見ると、かなり強い数字です。

とくにAIME25の86.67%は目立ちます。単にモデルを大きくするのではなく、推論そのものを強くする方向にかなり手を入れているのが分かります。

2. コードは「補完」より一歩先

Granite 4.2は、IBMのCodeAlchemyパイプラインで作られた1兆Tokenの合成コードを使って学習しています。

SWE-Bench Verifiedのスコアは47.67%

8Bクラスではかなり悪くない成績です。

できるのは数行のコード補完だけではありません。

コードベースを読み、複数ステップの開発作業を進め、ターミナルでコマンドを実行することも想定されています。

OpenHandsのようなAgentフレームワークと組み合わせれば、計画して、コードを書き換え、コマンドを実行し、結果を見て次に進む、という流れまで持っていけます。

実際の開発では、こっちのほうがずっと重要です。

3. ツールを「使える」だけではない

Granite 4.2 8Bは、ツール利用向けの学習も受けています。

とりあえず使えそうなAPIを呼ぶのではなく、どのツールを使うべきか、なぜそれを使うのかを判断してから動く設計です。

**τ³-benchでは68.05%**を記録しています。

このベンチマークは、単発の関数呼び出しよりも、複数ツールをまたぐ処理に近い内容です。

データベースを引き、APIを呼び、スクリプトを実行して最後にまとめる。こういう流れでは、最初のツール選びを間違えると後ろも全部ズレます。

だから大事なのは「呼べるか」より「正しいものを選べるか」です。

4. 推論の強さを3段階で変えられる

Granite 4.2 8Bには3つの推論モードがあります。

  • フル推論:数学、コード、難しいタスク向け
  • 推論なし:簡単な質問向け。速くてTokenも節約しやすい
  • 低強度推論:その中間

これ、企業利用では意外と便利です。

短い分類タスクと複雑なコード解析に、同じ推論量は必要ありません。

毎回フル推論にすると、遅くなるしTokenも無駄です。

同じモデルのまま強さを変えられるので、用途ごとに別モデルを管理しなくて済みます。

Granite 4.0から何が変わった?

大きいのは学習方法です。

Granite 4.2では、全サイズに基礎強化学習を追加。8Bと30BにはAgent向けの強化学習も入っています。

さらに、1兆Tokenの合成コード学習と新しい中間学習も加わりました。

言い方を変えると、

Granite 4.0は賢く答えるモデル。4.2は、少しずつ「自分で仕事を進めるモデル」に寄ってきた。

答えを出すだけでなく、計画して、ツールを使って、最後まで進めるところまで見ています。

まとめ

メリット

  • Apache 2.0で公開され、追加学習や商用利用がしやすい
  • IBM公式APIは入力0.06ドル / 100万Tokenと安い
  • 8Bとしては数学、コード、ツール利用が強い
  • 3段階の推論モードを切り替えられる
  • APIでも自前運用でも使える
  • FP16で約19GB VRAMなので、導入ハードルは高すぎない
  • 131Kのコンテキスト長を持つ

注意点

  • テキスト専用で、画像・動画・音声には対応しない
  • 12言語対応だが、学習データは英語中心
  • 自前運用にはそれなりのエンジニアリングが必要
  • 難しい推論では、やはり30B版のほうが余裕がある

向いている人

  • オープンモデルを社内に置きたい企業
  • APIコストを抑えたい開発チーム
  • コード、推論、ツール利用をまとめて使いたい人
  • Agentや自動化フローを作っているエンジニア
  • 自分たちで追加学習やカスタマイズをしたい人

あまり向いていない人

  • 画像、動画、音声を扱いたい人
  • 軽いチャットしか使わない人
  • インフラや運用を一切触りたくない人

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Ibm Granite モデル比較

モデル コンテキスト 料金 API リリース グローバル熱度
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41/100

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