最初のテストでは、次のように入力しました。
「黄色いレインコートを着た人物が、雨の夜の都市の通りを走っている。」
目立った順番待ちはなく、約2分後に5秒の動画が生成されました。
最初に印象的だったのは、光と影です。
濡れた路面に映るネオン、雨の夜の環境、人物の動きが比較的自然に組み合わされており、カメラも単純に固定されているわけではありませんでした。
このような短いショットは、いわゆる「映画的な雰囲気」を比較的簡単に作れます。
しかし、複数回生成すると、機能の限界も見えてきます。
ひとつのショットを作ることは得意ですが、シーン全体を代わりに撮影することは得意ではありません。
30秒の広告を作る場合は、通常、複数のショットへ分けて生成し、後から自分で編集する必要があります。
Extendを繰り返して動画を長くすることもできますが、先へ進むほど、キャラクター、衣装、環境が少しずつ変化しやすくなります。
複雑な動作も安定していません。
たとえば、「人物が必ず左手でカップを持ち、テーブルへ置いてから振り返って立ち去る」といった一連の動作では、一部の指示が実行されないことがあります。
複数人のやり取り、高速な動き、明確な遮蔽がある場面では、手足の変形、物体の融合、不自然な移動方向も発生しやすくなります。
したがって、「物理的に自然」という表現を、厳密な物理シミュレーションだと理解するべきではありません。
初期の多くのAI動画ツールより、動きの連続性が自然になっているという程度です。
Creditsも、慣れが必要なポイントです。
Draftだけを使っている間は、利用枠が多いように感じます。
しかし、720pと1080pを比較したり、同じショットを複数回生成したりすると、Creditsは急速に減っていきます。
特に動画は画像と異なります。
ひとつのPromptから満足できる結果を選ぶために、3〜4回生成することも珍しくありません。そのため、最終的に必要な動画本数だけを基準に予算を計算することはできません。
無料版は、Promptやショットのアイデアを試す用途に適しています。
540p、透かし付き、商用利用不可という制限があるため、そのまま納品するのは現実的ではありません。
ただし、特定の場面を生成できるか判断するには十分です。
良いところ
- 短いショットの質感が良い: カメラワーク、光と影、動きの連続性が特に優れています。
- 画像動画生成が実用的: キャラクター画像、商品画像、コンセプト画像があれば、動画へ展開しやすくなります。
- 開始・終了フレームに対応: 完全にランダムな生成より、ショットの方向性を制御しやすくなります。
- Modify Videoで用途が広がる: 毎回ゼロから動画を生成する必要はありません。
- キャラクターReferenceが連続コンテンツに便利: 複数ショット間での人物の変化を減らせます。
- 利用のハードルが低い: 複雑なノード式ワークフローを学ばなくても、一般的な自然言語から始められます。
気になるところ
- 依然として短編動画が中心: 長いストーリーには、ショット分割とポストプロダクションでの編集が必要です。
- 複雑な動作が意図から外れやすい: 複数人、高速動作、明確な動作順序では問題が起きやすくなります。
- Creditsの消費量に大きな差がある: 高解像度やHDRモードは高額です。
- 無料版の制限が明確: 低解像度、透かし、非商用という条件があり、主に体験向けです。
- キャラクターの一貫性は完全ではない: 連続ショットでも、人が結果を選別する必要があります。
向いている人 / あまり向いていない人
向いている人
- 個人動画クリエイター: 数秒のコンセプトショットやトランジション素材を素早く作りたい人に適しています。
- 広告・マーケティングチーム: 複数のビジュアル方向を試し、本制作の方針を決めるために利用できます。
- 短編映画・映画のプリプロダクション: テキストによる絵コンテを、動くプレビューへ変換できます。
- すでにAI画像生成を使っている人: 既存のキャラクター画像やシーン画像を動画へ展開できます。
- 動画編集者: 完成映像全体の生成を期待するより、補助ショットの素材として使うほうが適しています。
あまり向いていない人
- 長い連続ストーリーが必要な人: 5〜10秒単位の生成では、制作フローが細かく分断されます。
- すべての動作を指示どおりに実行させたい人: AIには依然としてランダム性があります。
- フレーム単位の制御が必要な人: 従来型のアニメーションソフトや専門的な合成ツールではありません。
- 予算が非常に限られた高頻度ユーザー: 動画を繰り返し生成すると、大量のCreditsを消費します。
- ポストプロダクションをしたくない人: 完成動画にするには、通常、編集と素材の選別が必要です。
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