1. 33言語の相互翻訳
Hy-MT2 は33言語の翻訳に対応しています。
中国語、英語、日本語、韓国語、フランス語、ドイツ語、スペイン語といった主要言語に加え、ウイグル語やチベット語も対象です。
汎用チャットモデルに翻訳機能を足した形ではなく、最初から翻訳を中心に設計されています。
2. 翻訳ルールを細かく指定できる
Hy-MT2 で使いやすいと感じる部分のひとつです。
たとえば、
「簡潔に訳し、1文を15語以内にする」
といった条件を指定できます。
実務では、単に意味が通じればいいわけではありません。
専門用語を固定したい、句読点を変えたくない、元の書式を残したい、一部の項目だけは翻訳したくない、といった条件がよく出てきます。
条件が増えると、汎用モデルはどれかを落とすことがあります。Hy-MT2 はこうした翻訳時の指示に対応するよう調整されています。
Tencent は、翻訳モデルの指示追従性能を評価する IFMTBench も公開しています。
3. 専門分野の翻訳
金融、政治、教育などの分野向けにも最適化されています。
DomainMTBenchでは、7BモデルのGEMBAスコアがHy-MT1.5の92.04から92.79に上がっています。
専門翻訳では、文章が自然かどうかだけでなく、用語を最後まで同じ訳語で揃えられるかがかなり重要です。
特に決算資料、業界文書、専門資料では、途中で訳語が変わると確認作業が増えます。
Hy-MT2 は、こうした実務寄りの使い方を想定したモデルです。
4. 強めの量子化で端末上でも動かせる
Hy-MT2 は FP16、8-bit、4-bit、2-bit、さらに1.25-bitの量子化にも対応しています。
1.8B版は約440MBまで圧縮でき、スマートフォン向けチップ上でもローカル推論が可能です。
オフライン翻訳にはかなり相性がいいです。
通信環境がなくても使えますし、翻訳する文章をサーバーに送らず端末内で処理できます。モバイルアプリやプライバシーを重視する用途でも使いやすくなります。
5. Hy-MT1.5から何が変わったか
FLORES-200では、Hy-MT2-7BのXCOMET-XXLスコアが80.98から86.89に上がっています。
WMT25でも、公開されている3指標すべてでHy-MT1.5を上回っています。
実際の使い勝手に関わる部分では、長文の後半でも訳が崩れにくくなり、用語や書式の指定も抜けにくくなっています。
複数の条件を付けた翻訳も、前世代より安定しています。
派手な変化ではありませんが、翻訳ツールとして使うならこういう改善のほうが効きます。
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