Adobe Firefly

4.10
やりたいことを伝えるだけ。Fireflyで画像や動画を作って、Photoshopで仕上げられます。
Advertisement 728 × 90
会社Adobe Inc.
カテゴリーAI画像
リリース2023-03
更新日2026-08-14

Adobe Firefly 1枚の画像でわかる!

Adobe Firefly

Adobe Firefly 概要

Fireflyが最初に公開されたのは2023年3月。当時は、テキストから画像を生成したり、文字にエフェクトを加えたりする機能が中心でした。

その後Adobeは、Fireflyをかなり早い段階でCreative Cloudの各製品に組み込みました。たとえばPhotoshopの「生成塗りつぶし」や、Illustratorの「生成再配色」などです。

今では、Fireflyを単なる「AI画像生成ツール」と呼ぶのは少し違う気がします。

画像生成が今でもいちばん成熟した機能であることは変わりませんが、現在のFireflyでは動画生成、音声や動画の翻訳、素材の編集などもできます。さらに、Google、OpenAI、Runway、Black Forest Labsなど、Adobe以外のAIモデルも利用できるようになっています。

Adobeは2026年3月、Firefly上で25種類以上のAIモデルを選べるようになったと発表しました。

そして2026年には、もうひとつ大きな変化がありました。AI Assistantです。

細かいツールの使い方を覚えなくても、やりたいことをそのまま伝えればOKです。

たとえば「この商品画像をInstagram広告っぽくして、背景を夏らしい雰囲気に変えて」と頼むと、AI Assistantが複数のAdobe機能を組み合わせながら、必要な作業を順番に進めてくれます。

Firefly AI Assistantは、2026年4月にパブリックベータとして公開されました。

Adobeはさらに、生成、編集、素材管理、動画のタイムラインといった作業を、できるだけひとつの画面にまとめる新しいワークスペースもテストしています。こちらは現在もプライベートベータの段階です。

Adobe Firefly 料金プラン

プラン価格説明
Free Free まずは試してみたい人
Standard $9.99/month 画像がメインで、たまに動画や音声も作る人
Pro $19.99/month 画像や動画をよく作り、PhotoshopのWeb版・モバイル版やExpressも使いたい個人クリエイター
Pro Plus $49.99/month 動画や高性能モデルをよく使う人
Premium $199.99/month 生成機能を頻繁に使い、Firefly Video Modelをより多く利用したいユーザー

Adobe Firefly 主な機能

  1. テキストから画像を生成
    Fireflyの中でも、いちばん気軽に使いやすい機能です。
    たとえば「漢服を着たパンダが竹林でお茶を飲んでいる、水墨画風」と入力すると、その内容に合わせてAIが画像を生成してくれます。

    生成したあとも、スタイルや構図、参照画像などを調整できるので、毎回ゼロからやり直す必要はありません。アイデア出しやコンセプト画像、SNS用のビジュアルをつくるときは、真っ白なキャンバスから始めるよりかなり手早く進められます。

  2. 生成塗りつぶし・画像の拡張
    こちらは、デザイナーが普段の作業で実際に使いやすいタイプの機能です。

    写真の一部が気になる場合、その場所を選んで「後ろにいる人を消して」と指示したり、「左側を少し広げて、街並みを自然に補って」と頼んだりできます。

    AIが周囲の内容を見ながら自然に補完してくれるので、背景の整理、サイズ調整、足りない要素の追加といった、手間はかかるけれどクリエイティブ性はそれほど必要ない作業に向いています。Photoshopでは、こうしたFireflyの機能がすでに日常的な編集ツールとして組み込まれています。

  3. AI動画生成
    Fireflyでは、テキストや参照画像から動画を生成することもできます。

    Adobe独自のFirefly Video Modelを使う場合、現在は基本的に5秒・24fpsの動画が生成され、解像度は540p、720p、1080pから選べます。

    ただし、今のFireflyで使えるのはAdobeのモデルだけではありません。Veo、Kling、RunwayなどのパートナーモデルもFirefly上から利用でき、対応する動画の長さや解像度はモデルごとに異なります。

    たとえばKling 3.0シリーズでは最長15秒、Runway Gen-4.5では5秒、8秒、10秒から選択できます。なので、今のFireflyを「5秒の動画しか作れない」と説明するのは、もう正確ではありません。

  4. 音声・動画の翻訳
    Fireflyでは、動画や音声の話し声を別の言語に翻訳しながら、できるだけ元の話者らしい声の雰囲気を残すことができます。

    動画にはLip Sync機能もあり、翻訳後の音声に合わせて口の動きを調整できます。ただしAdobeの案内では、Lip Syncは対象となる法人向けFireflyプランで提供される機能です。

    英語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、日本語、韓国語、簡体字中国語など、複数の言語に対応しています。海外向けコンテンツや動画のローカライズをする人にとっては、単なる画像生成よりも実務で使いやすい機能かもしれません。

  5. Firefly AI Assistant
    最近のFireflyで、特に注目したい変化のひとつです。

    これまでは「どのツールを使えばいい?」と考える必要がありました。Adobeが目指しているのは、そこを「最終的にどうしたいかを伝えるだけ」に変えることです。

    たとえば「この写真を少し暖かい色味にして、人物の背景をぼかして」とそのまま頼むと、AI Assistantが必要なクリエイティブ機能を判断し、順番に処理してくれます。

    Photoshop、Illustrator、Lightroom、Premiere、Fireflyなど、Creative Cloudのさまざまな機能を活用できます。ただし、現時点ではまだパブリックベータなので、完成された正式機能と同じレベルを期待するというより、発展途中の機能として見るのがよさそうです。

  6. ひとつの場所で、より多くの制作工程を完結
    Adobeは、「画像を生成したらダウンロードして、別のソフトを開いて、またアップロードする」といった行き来も減らそうとしています。

    新しいFireflyのワークスペースでは、生成機能、素材管理、Boards、動画のTimelineなどが少しずつひとつにまとめられています。さらに、新しい統合型の生成・編集体験では、生成、編集、プロジェクト内の素材管理までを同じワークスペースで行えるようにする方向で開発が進んでいます。

    まだ「Adobeが複数ソフトを行き来する問題を完全に解決した」とまでは言えませんが、目指している方向はかなりはっきりしています。

Adobe Firefly 編集部レビュー

実際に使ってみると、どんな感じ?

Fireflyは、個人的にはこんな位置づけに近いです。

まず最初の案をつくる。そこから、どこをちゃんと詰めるか決める。

画像でいうと、特に向いているのは、
「なんとなく欲しいものはわかっているけど、具体的な見た目まではまだ決まっていない」状態です。

ポスターをつくる前に構図をいくつか出してみたり、イベント企画のビジュアル方向を探ったり、急ぎでSNS用の画像が必要なときにも使いやすいです。

Fireflyが本当に短縮してくれるのは、0から100まで全部つくる時間というより、0から60まで持っていく時間だと思います。

これまでは、デザイナーが参考画像を探して、レイアウトを組んで、色を試して……という作業をしていました。今は、その最初の方向出しをAIにある程度任せられます。

ただ、条件がこんなふうに細かくなると話は変わります。

「このカップは絶対にこの形じゃないとダメ」

「ロゴの位置は動かせない」

「指は自然に見えないと困る」

「この文字は一字も間違えられない」

こうなると、AIだけで簡単に済ませるのは難しくなります。

商用の完成物に近づくほど、細部の一貫性やコントロール性が重要になるので、最後は人の手で直す意味が大きくなります。

実は、画像生成より生成塗りつぶしのほうが実用的

普段からPhotoshopを使っている人なら、Fireflyが日常の仕事に入りやすいのは、「テキストから画像生成」よりも、生成塗りつぶしや画像拡張のような機能かもしれません。

理由はシンプルです。

ゼロから画像を生成する場合、使えるかどうかはかなり用途や結果次第です。

でも、

「この人を消して」

「背景をもう少し右に広げて」

「ここに木を数本足して」

といった指示はかなり具体的ですし、以前なら実際に人が時間をかけて処理していた作業です。

こうした部分をまずAIにやってもらい、デザイナーが最後の細かいところだけ整える。こちらのほうが、ワークフローとしてはかなり自然です。

動画は今のところ、素材づくりやアイデア検証向き

Fireflyの動画機能はここ2年ほどでかなり進化していて、今では外部のAIモデルも使えるようになっています。

ただ、本格的な撮影や3D制作、完成度の高いポストプロダクションと比べると、現状は次のような用途に向いています。

  • アイデアのテスト
  • 絵コンテの参考
  • 短いトランジション
  • B-rollの生成
  • 提案用のデモ

一方で、商用映像を最初から最後までAIに一発で任せる、という段階ではまだありません。

特に人物の一貫性、商品の細部、ブランド要素が絡む場合は、人がきちんと確認する必要があります。

AI Assistantは面白い。ただし、まだ全部は任せにくい

AI Assistantのいちばん面白いところは、AdobeがAIを「何かを生成するもの」から「ツールを操作するもの」へ広げようとしている点です。

新しい画像生成モデルがひとつ増えることより、こちらのほうが重要な変化かもしれません。

ただし、現実的な問題もあります。今はまだBetaです。

単純な作業ならかなり便利ですが、デザイン上の判断や複雑な工程が入ると、熟練したデザイナーが自分で作業したほうが早く、仕上がりも良い場合があります。

今のところは、作品を一人で完成させてくれるデザイナーというより、面倒な手順を代わりに進めてくれるアシスタントとして考えるのが近いです。

まとめ

良いところ

Adobe製品との連携がかなりスムーズ。
生成したあと、そのままPhotoshop、Illustrator、Expressなどに持っていって編集を続けられます。AIで作ったものの、その先どう直せばいいかわからない、という状況になりにくいです。

商用利用の考え方が比較的わかりやすい。
Adobe独自のFireflyモデルは、主にライセンスを取得したコンテンツやパブリックドメインのコンテンツを使って学習されています。Betaではない機能については、生成物を商用プロジェクトで利用できることもAdobeが明確にしています。企業向けの一部プランでは、知的財産に関する補償も用意されています。

デザイン経験がなくても始めやすい。
多くの機能は、やりたいことを文章で入力するところから始まります。最初から複雑な操作を覚える必要はありません。

使えるのはAdobeのモデルだけではない。
Fireflyは少しずつ、複数のAIモデルをまとめて使える場所になっています。Adobeだけでなく、Google、OpenAI、Runwayなどのモデルを用途に合わせて選べます。

画像・動画・音声がつながり始めている。
SNSコンテンツ、広告素材、短い動画などをまとめて作る人にとっては、ひとつの場所で作業できる方向性はかなり魅力があります。

気になるところ

細かいコントロールは、まだ手作業に及ばない。
条件を細かく指定するほど、「全体としては合っているけど、ここだけ違う」ということが起こりやすくなります。

動画生成は、画像よりコストがかかる。
動画、音声、パートナーモデルの利用では主に生成クレジットを消費するため、頻繁に使う場合は残りのクレジットを意識する必要があります。

新しい機能の一部はまだBeta。
AI Assistant、一部の動画編集機能、新しい統合型の生成・編集体験などは今も更新途中です。デモで見た動きを、そのまま安定した制作環境として期待するのはまだ早いです。

中国本土では現在Fireflyを通常利用できない。
Adobeの公式FAQでは、中国、ロシア、ベラルーシではFireflyを利用できないと明記されています。

どんな人に向いている?

すでにAdobeを使っているデザイナー

いちばん相性がいいのは、この層です。

普段からPhotoshopやIllustratorを使っているなら、Fireflyのために仕事の流れを大きく変える必要はありません。

今までのツールに、「まずAIにやらせてみる」選択肢が増えたくらいの感覚で使えます。

マーケティング・運用・SNSチーム

今日はイベント用の画像、明日は3サイズの広告、その次は短い動画。

こういう量が多く、変更も頻繁な仕事とはかなり相性がいいです。

まずFireflyでたたき台をつくって、最後は人が整える。そんな使い方がしやすいです。

デザインは専門外だけど、よく画像をつくる人

プレゼン資料やイベント告知、SNS投稿をつくるとき、本当に困るのはPhotoshopが使えないことより、

「そもそも、どこから始めればいいかわからない」

ということだったりします。

Fireflyなら、少なくとも最初の方向性や、ある程度見られる形まではすぐにつくれます。

企業のコンテンツ制作チーム

大量のマーケティング素材をつくりつつ、知的財産やブランド管理も重視する企業にとっては、単純なAI画像生成サービスよりFireflyの企業向け機能のほうが魅力的です。

AdobeはFirefly API、Custom Models、Photoshop API、Illustrator APIなどの自動化機能も提供しているので、Web画面で1枚ずつ手作業で生成するだけではありません。

あまり期待しすぎないほうがいい人

ピクセル単位のコントロールを求めるプロのデザイナー

Fireflyは方向性を探したり、前工程や繰り返し作業を減らしたりするのには便利です。

ただ、ブランドフォント、ロゴ位置、構図、商品の比率など、細部まで厳密に指定する必要がある場合は、最後まで従来のデザインツールなしで仕上げるのはまだ難しいです。

一言のプロンプトだけで長尺動画を完成させたい人

Fireflyの動画機能は初期よりかなり充実していますが、現状はまだ短い素材を生成して、タイムライン上で組み合わせて編集する使い方のほうが現実的です。

一言入力するだけで、そのまま納品できる長尺映像が完成する、という段階ではありません。

中国本土のユーザー

これは使いやすいかどうか以前の問題です。

Adobeは現在、中国本土ではFireflyサービスを提供していません。

コメント(0件)

コメントを書く

Advertisement 728 × 90

類似ツール

Midjourney
89
ひと言イメージを伝えるだけで、完成度の高い画像を生成できます。
AI画像
ChatGPT Images 2.0
88
次世代の画像生成モデル。 文字の描画、複雑なレイアウト、連続した画像生成が大きく改善され、AI画像生成がポスター、インフォグラフィック、コンテンツデザインといった実制作のワークフローに入り始めています。
AI画像
Bing Create
63
Bing Createは、Microsoftが提供するAI画像生成ツールです。
AI画像
Remove bg
62
AIが被写体を自動認識して背景を削除するオンラインツール。 特徴はとてもシンプルで、速く、使いやすく、ほとんど学習コストがありません。
AI画像
Cutout Pro
59
AIを活用した画像・動画制作プラットフォームです。AIによる背景削除、画像補正、動画生成、写真修復、クリエイティブ編集など、幅広いビジュアル制作機能を提供しています。
AI動画AI画像
Lexica
59
Lexicaは、AI画像検索と画像生成を組み合わせたクリエイティブプラットフォームです。
AI画像
Civitai
57
Stable Diffusionエコシステムを代表するモデル共有コミュニティのひとつ。 AI画像生成ユーザーがモデルを探したり、作例を見たり、生成パラメータを参考にしたりする定番の場所です。
AI画像
Magnific AI
52
低解像度画像を2倍、4倍、8倍、16倍に拡大しながら、テクスチャや細部を新たに生成する、生成AIベースの画像アップスケール・補正ツールです。
AI画像