私はV6のころからMidjourneyを使っていますが、V8でいちばん大きく感じた変化は、速くなったことと、指示をより正確に理解するようになったことです。
使い始めやすさ:かなり低いです。
今はWeb版にログインすれば、そのまま生成できます。モデルをインストールしたり、GPUを用意したり、環境構築をしたりする必要はありません。
やることはシンプルで、イメージを入力して、結果を待って、気に入ったものを選び、必要ならさらに調整するだけです。
日本語でも使えますが、複雑な条件を指定する場合は、今のところ英語プロンプトのほうが安定しやすい印象です。
実際の仕上がり:
V8は以前より生成速度がかなり上がり、プロンプト内の細かい条件にもより正確に従うようになりました。
たとえば以前、
「麦わら帽子をかぶった猫。帽子には赤いリボンがついている」
と指定しても、たまに帽子が猫の横に置かれてしまうことがありました。
今は、こうした「どの物に、どの属性がついているか」という関係をかなり安定して理解できるようになっています。
画面の細部もしっかりしていて、コンセプトアート、ムードボード、ビジュアル提案などでは、今でもかなり高い完成度を出せます。
実際に気になった点もあります。
- 安定した分、少し意外性が減った
V8はより正確で、より整った結果を出すようになりました。
ただ、昔のMidjourneyにあった少し予測不能な面白さは弱くなった気もします。V6では、想像していなかったけれど妙に魅力のある画像が突然出てくることがありました。V8は全体的にもう少し整然としています。
- 昔のプロンプトがそのまま使えるとは限らない
大きなバージョンアップが入ると、これまで使っていたパラメータやプロンプト、スタイルのコツを調整し直す必要があります。長く使っているユーザーほど、この学び直しは意外と大きなコストになります。
- バージョンによって対応モードが変わる
新バージョンのテスト期間中は、一部の生成モードやプランごとの機能が一時的に変更されることがあります。頻繁に使う人は、Fast GPUの実際の消費量も確認したほうがいいです。
- 文字生成はまだ弱い
短い英単語はかなり改善しましたが、長い英文や日本語・中国語のレイアウトはまだ崩れることがあります。正確なコピーが必要なポスターは、結局あとから別のツールで文字を入れ直すことが多いです。
良いところ
- 何もしなくても画面の完成度が高い。 複雑なプロンプトを書かなくても、そのまま使える、あるいは少し手を加えれば使える画像が出やすいです。
- 学習コストが低い。 モデル、ノード、サンプラーといった技術的な知識を覚えなくても始められます。
- 生成が速い。 アイデアの方向性を短時間で試したり、大量に案を出したりするのに向いています。
- コミュニティが成熟している。 チュートリアル、作例、スタイル参考、プロンプトの情報がかなり豊富です。
気になるところ
- 細部を完全にコントロールするのは難しい。 全体の雰囲気はかなり上手く作れますが、人物のポーズ、物の数、正確な位置などはまだ指示から外れることがあります。
- アップデートで使い心地が変わる。 これまでのプロンプトや作業方法が、新バージョンでそのまま通用するとは限りません。
- 商用利用には著作権上の不確実性が残る。 プラットフォーム上では条件を満たす有料ユーザーの商用利用が認められていますが、生成AIの学習データや著作権をめぐる議論そのものは続いています。
- 実質的な長期無料プランはない。 継続的に使うなら、基本的に有料プランが必要です。
向いている人
デザイナーやビジュアルクリエイター
コンセプトアート、スタイル探索、ムードづくりを短時間で進めたい人に向いています。
マーケティング・企画・コンテンツチーム
記事用画像、SNS素材、ビジュアルの初期案を素早く作る用途に使いやすいです。
技術知識がない人
複雑なワークフローを覚えなくても、言葉を入力するだけで始められます。
正確さよりビジュアルの雰囲気を重視する用途
ゲームのコンセプト、映画の絵コンテ、個人制作などとは特に相性がいいです。
あまり向いていない人
細部を厳密にコントロールする必要がある商用案件
商品画像、キャラクターの一貫性、厳密な構図が必要な仕事では、他のツールと組み合わせることが多いです。
頻繁に使いたいが予算が限られている個人ユーザー
Standardは月額30ドルなので、純粋に趣味で使うだけなら安いとは言いにくいです。
ワークフローを長期間変えたくない人
Midjourneyはアップデートが速く、新しいバージョンによってプロンプトの書き方や生成の感覚が変わることがあります。
コメント(0件)