Hy-MT2-1.8B

1.8Bパラメータで、量子化後は約440MB。しかもスマホ上で動かせるというモデルです。 数日使ってみた感想としては、大型モデルの代わりになるわけではありません。ただ、軽量・オフライン翻訳という用途なら、かなり現実的な選択肢です。
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会社Tencent
コンテキスト8K
リリース2026-08
更新日2026-09-03

Hy-MT2-1.8B 概要

Hy-MT2-1.8Bは、TencentのHunyuanチームが公開した軽量翻訳モデルです。パラメータ数は1.8Bで、スマートフォンやタブレットなどの端末上で動かすことを想定しています。

用途は翻訳に特化しています。チャットや文章作成、一般的な質問応答をこなす汎用AIではありません。

33言語の相互翻訳に対応し、中国の少数民族言語や方言を含む5種類の翻訳にも対応しています。

特徴のひとつが、翻訳時に細かい指示を出せることです。

たとえば、

特定の専門用語はこの訳語で統一する
口語寄りにする
文体をフォーマルにする
一部の単語は原文のまま残す
出力形式を維持する

といった指定ができます。

一般的なクラウド翻訳との大きな違いは、ローカル環境でも動かせる点です。

量子化モデルは約440MBで、Apple、Qualcomm、MediaTek系のモバイル環境への展開が可能です。端末にモデルを入れておけば、ネット接続がなくても翻訳できます。

Hy-MT2シリーズには、より大きな7B版と30B-A3B版もあります。1.8B版は最高品質だけを狙ったモデルではなく、サイズ、速度、翻訳品質のバランスを重視した構成です。

Hy-MT2-1.8B 料金プラン

プラン価格説明
無料:ローカルで利用 無料 モデルはHugging Faceなどから入手し、自分の端末や環境で動かせます。
有料:クラウドAPI 入力:約 0.044ドル / 100万Token 出力:約 0.177ドル / 100万Token コンテキスト長:8,192 Token クラウドAPIを使えば、モデルの導入や端末ごとの最適化、推論環境の管理を自分で行う必要がありません。
  • 無料版はある?
    あります。オープンソースモデルをローカルで動かせます。

  • 従量課金はある?
    クラウドAPIのみ、入出力Tokenに応じて課金されます。

  • 個人利用や開発者の検証向け
    ローカル版が向いています。

  • 企業で素早く導入したい場合
    クラウドAPIのほうが手軽です。

  • オフラインや通信が不安定な環境
    ローカル版が向いています。

  • 翻訳量が多い場合
    対応端末があるなら、ローカル運用で継続的なAPIコストを抑えられます。

Hy-MT2-1.8B 主な機能

1. 33言語の相互翻訳に対応

Hy-MT2-1.8Bは33言語の相互翻訳に対応しています。

さらに、ウイグル語やチベット語など、中国の少数民族言語や方言を含む翻訳にも対応しています。

中国語と英語、英語と日本語といった定番の組み合わせだけに特化したモデルではありません。

すべての言語を使う人は少ないと思いますが、多言語アプリや地域向けサービスでは、この対応範囲が役立ちます。

2. 用語や文体を指定して翻訳できる

Hy-MT2-1.8Bは、翻訳前に細かいルールを指定できます。

たとえば、

  • 特定の用語を決まった訳語で統一する
  • カジュアルな表現にする
  • フォーマルな文体にする
  • 特定の単語は訳さず残す
  • 元の書式を維持する

といった指定が可能です。

たとえば製品ドキュメントに「workspace」「deployment」「endpoint」という用語が何度も出てくるとします。

一般的な翻訳では、同じ単語でも場所によって訳し方が変わることがあります。

Hy-MT2では、「workspaceは同じ訳語で統一」「deploymentは指定した専門用語を使う」「endpointは英語のまま残す」といったルールを先に設定できます。

文章そのものが毎回完璧になるわけではありませんが、用語の揺れを減らせるのは実用上かなり助かります。

短い会話文では目立ちにくい機能ですが、技術文書や製品マニュアル、ビジネス資料では差が出やすい部分です。

Tencentは、この指示追従能力を評価するためのIFMTBenchも公開しています。

3. 約440MBでスマホ上に展開できる

量子化後のHy-MT2-1.8Bは約440MBです。

このサイズなら、モバイルアプリに直接組み込み、クラウドを経由せず端末上で推論する構成も現実的です。

Apple A15では、前世代と比べて推論速度が約1.5倍になったとされています。

短い文章の翻訳なら、ネット接続を待つ必要がありません。地下鉄や飛行機、通信状況の悪い場所でも、そのまま翻訳を続けられます。

一方で、440MBまで小さくする以上、トレードオフはあります。

1.25-bitのような強い量子化を使えばサイズはさらに縮みますが、そのぶん一部の翻訳で品質が落ちる可能性があります。

「440MBでも完全に無劣化」という話ではありません。

4. Hy-MT1.5から何が変わったか

実用的な翻訳シーンを使った評価では、Hy-MT2-1.8BのGEMBAスコアは88.82から91.08に上がっています。

ベンチマークの数値だけですべてを判断することはできませんが、翻訳精度や自然さが改善し、不自然な機械翻訳表現が減っていることを示す結果です。

モバイル用途では、サイズの変化も大きいです。

前世代は1GB以上あったのに対し、Hy-MT2-1.8Bは量子化後で約440MBまで小さくなっています。

サーバー上なら数百MBの差は大きな問題ではありません。

スマホアプリでは、ダウンロード容量、ストレージ使用量、メモリ負荷、対応端末の幅に直接影響します。

この点は、前世代からの変化としてかなり分かりやすい部分です。

まとめ

メリット

  • 量子化後は約440MB
  • スマホなどの端末上で動かしやすい
  • オープンソースで、ローカル利用は無料
  • オフライン翻訳に対応
  • 33言語の相互翻訳が可能
  • 用語、文体、書式などを指定できる
  • 前世代より小型化しながら翻訳性能も改善
  • ローカル運用ならクラウド翻訳サービスに依存しない

デメリット・注意点

  • 1.8Bなので、難しい専門文章には限界がある
  • 医療、法律、科学分野など高い正確性が必要な用途では、人による確認が必要
  • 強い量子化では翻訳品質が落ちる場合がある
  • 翻訳専用モデルなので、チャットや文章作成には向かない
  • 品質だけを優先するなら、30B-A3Bなど大型モデルのほうが適している

おすすめできる人

  • オフライン対応の翻訳アプリを作りたい開発者
  • 海外出張や旅行が多く、通信環境に左右されたくない人
  • 自分で翻訳モデルを運用したい開発者
  • API料金を継続的に払いたくない大規模利用
  • 文章を端末内だけで処理したい用途

あまり向いていない人

  • 法律、医療、科学分野などの重要文書をそのまま翻訳したい人
  • 翻訳ミスをほとんど許容できない用途
  • モデルサイズやコストより、最高品質だけを優先する人
  • チャット、文章作成、Q&A、推論、翻訳を1つのモデルで全部こなしたい人

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モデル コンテキスト 料金 API リリース グローバル熱度
Hy-MT2-1.8B
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