Whisk

2.50
「画像をそのままプロンプトとして使う」ことを重視したAIクリエイティブツールです。 被写体、シーン、スタイルの参考画像を入れるだけで、新しいビジュアル案を素早く生成できます。
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会社Google
カテゴリーAI画像
リリース2024-12
更新日2026-08-21

Whisk 概要

Google Whiskは、一般的なテキスト画像生成ツールとは少し異なる考え方で作られています。

最初にプロンプトの書き方を研究する必要はなく、画像を使って直接要望を伝えます。Subject(被写体)、Scene(シーン)、Style(スタイル)の3種類に分けて参考画像を指定できます。

たとえば、猫の画像、宇宙の背景、水彩画の参考画像をそれぞれ追加するといった使い方です。

Geminiがまず各画像の内容や特徴を理解し、自動的にテキストの説明へ整理します。その説明をもとに、Imagen 3が新しい画像を生成します。

重要なのは、3枚の画像を機械的に合成するのではなく、内容を解釈して新しく作り直すことです。

GoogleもWhiskを、Photoshopのような精密編集ソフトではなく、クリエイティブなアイデアを探索するためのツールとして位置づけています。

短時間で多数のビジュアル案を試し、その中から、さらに発展させる価値のある方向性を見つける用途に向いています。

Whisk 料金プラン

プラン価格説明
Free(無料版) $0 基本的なAI機能を試せるプランで、利用頻度が低い人や、まずは気軽に体験してみたい人に向いています。
Google AI プラン $7.99/月〜 200GBのクラウドストレージが付属し、WhiskなどのGoogle AIツールの利用上限も引き上げられます。
Google AI Pro $19.99/月 利用頻度の高い個人ユーザー向けで、5TBのクラウドストレージ、より多くのAI利用枠、その他のGoogleサービス特典が含まれます。
Google AI Ultra $100/月 20TBのクラウドストレージと、さらに多くのAI利用枠を提供する、ヘビーユーザーのクリエイター向けプランです。
Google AI Ultra $199.99/月 30TBのクラウドストレージ、さらに大きなAI利用枠、一部の最新実験機能へのアクセスを提供する上位プランです。

WhiskはGoogle Labsの実験的なプロジェクトで、基本機能は無料で試せます。より多くの生成枠や一部の高度なAI機能は、Google AIのサブスクリプションプランに含まれます。

Whiskの高度な生成機能にはクレジット制が採用されており、タスクによって消費量が異なります。一般的に、動画生成は静止画生成よりも多くのクレジットを消費します。

画像の組み合わせを試してみるだけなら、まずは無料版で十分です。画像や動画を頻繁に生成するようになったら、PlusやProを検討するとよいでしょう。Ultraは、高頻度の制作やプロフェッショナル用途に向いています。

Whisk 主な機能

  1. 画像をプロンプトとして使用
    長いプロンプトを最初から書く必要はありません。参考画像をアップロードするだけで、AIが画像から被写体、環境、ビジュアルの方向性を読み取ります。
  2. Subject・Scene・Styleを個別にコントロール
    被写体、シーン、スタイルをそれぞれ別々に指定できます。たとえば、猫を被写体として維持しながら、サイバーパンク都市に配置し、油絵風の表現を適用できます。
  3. プリセットスタイルで生成
    Sticker、Enamel Pin、Plushieなどのテンプレートが用意されています。被写体の画像をアップロードするだけで、ステッカー、ピンバッジ、ぬいぐるみ風のビジュアルを素早く生成できます。
  4. テキストによる追加調整
    Geminiが参考画像をもとに生成した説明文を確認し、手動で編集できます。画像で全体の方向性を決め、テキストで細部を補う使い方が可能です。
  5. 画像から動画を生成
    一部の有料機能ではVeoを利用し、生成済みの静止画をさらに短い動画へ変換できます。

Whisk 編集部レビュー

Whiskの最大の魅力は、特別な使い方を覚えなくても始められることです。

Googleアカウントでログインし、画像をドラッグ&ドロップするだけで使えます。まず猫の写真をアップロードし、Plushieスタイルを選んでみました。

数秒後、ぬいぐるみ風の画像が2枚生成されました。元の表情やポーズはある程度残っていますが、質感は完全にぬいぐるみへ変わっています。

こうした使い方は、まさにWhiskが得意とするところです。「毛並みの質感」「スタジオ照明」「商品写真」といったプロンプトの書き方を調べる必要はなく、画像を選ぶだけで始められます。

次に、もう少し複雑な組み合わせを試しました。

被写体は同じ猫のまま、シーンをサイバーパンク都市の夜景に変更し、Styleには『星月夜』のような雰囲気の参考画像を設定しました。

最終的に生成されたのは、青と紫を基調とした夜景の中にいる猫です。都市と空には、はっきりとした渦巻くような筆致が現れていました。

必ずしも事前に想像していた結果ではありませんが、思いがけないビジュアルの方向性を見つけやすいのは確かです。

もちろん、うまくいかないこともあります。

柴犬の写真を参考に「カウボーイハットをかぶった柴犬」を作ろうとしたところ、Whiskは被写体を茶髪の子どもとして解釈してしまいました。

そこでテキスト説明に「被写体は柴犬です」と追加すると、ようやく意図した結果に戻りました。

使っていて最も強く感じたのは、Whiskは「雰囲気」を理解するのは得意ですが、正確に再現するのは得意ではないということです。

元画像は参照しますが、人物、ポーズ、構図、細部が完全に維持される保証はありません。

ビジュアルの方向性を探るために使うなら、この自由度はとても面白いものです。一方、参考画像の正確な再現を求めると、期待外れに感じる可能性があります。

良いところ

  • すぐに使い始められる。 プロンプトの知識がなくても、そのまま画像を生成できます。
  • ビジュアルの方向性を探しやすい。 数枚の参考画像だけで、さまざまな組み合わせを素早く試せます。
  • 画像とテキストを併用できる。 画像で雰囲気を伝え、テキストで具体的な要件を追加できます。
  • 気軽に試行錯誤できる。 ムードボード、コンセプト案、アイデアスケッチを作るときに効率的です。

気になるところ

  • 生成結果のランダム性が高い。 AIによる参考画像の解釈が、自分の意図と一致するとは限りません。
  • 細部を維持する能力には限界がある。 髪型、服装、体型、そのほかの特徴が変わることがあります。
  • 複雑な構図は崩れやすい。 複数の被写体の関係、正確な配置、複雑な遠近表現は得意ではありません。
  • 編集ソフトというよりクリエイティブツールに近い。 既存画像を正確に修正したい場合は、専門的な画像編集ソフトが必要です。

向いている人 / あまり向いていない人

向いている人:

  • デザイナーやクリエイティブ職。 ムードボード、コンセプト探索、スタイル検討に便利です。
  • コンテンツクリエイターやSNS担当者。 アイコン、投稿用画像、ミーム、素材案を素早く生成できます。
  • プロダクトマネージャーや起業家。 曖昧なビジュアルイメージを、議論できる形に素早く変えられます。
  • AI画像生成の初心者。 プロンプトを先に学ばなくても、画像生成を体験できます。

あまり向いていない人:

  • プロレベルの細かな修正が必要な人。 WhiskはPhotoshopのようなツールの代わりにはなりません。
  • 参考画像を忠実に再現したい人。 元画像をそのまま複製するのではなく、独自に解釈して再生成します。
  • 複雑で正確な構図が必要な人。 オブジェクトの位置、人物の細部、複数の被写体の関係が崩れることがあります。

まとめ

Whiskで最も面白いのは、AI画像生成の出発点を、「要望をどう正確に文章化するか」から「自分の好みを画像で見せる」へ変えたことです。

被写体、環境、スタイルをすべて画像で伝えられるため、プロンプトの書き方をほとんど学ぶ必要がありません。だからこそ、アイデア探しやビジュアルの方向性を素早く試す用途に向いています。

一方で、その代わりに細かなコントロールはあまり得意ではありません。

特定の画像を正確に再現したいなら、Whiskは最適なツールではありません。しかし、頭の中にまだ曖昧なイメージしかなく、それがどのような形になるのかをすぐに確認したい場合には、Whiskの方法がとても自然に機能します。

Whiskは、精密な画像編集ツールというより、AIで動くムードボードに近い存在です。

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