Bananiを開くと、AIチャットツールのように見えます。
私は、比較的具体的な要件を入力しました。
「ペット預かりサービスのアプリのホーム画面をデザインしてください。上部に検索欄を配置し、中央には近くでペットを預かれる家庭を表示します。各カードにはプロフィール画像、評価、距離を入れ、下部には『ホーム』『見つける』『メッセージ』『マイページ』の4つのタブを配置してください。」
数秒後、確かに説明に近いインターフェースが生成されました。
ホーム画面だけではありません。
リストのカードをクリックすると詳細ページへ移動でき、基本的なページ間の関係も一緒に作成されていました。
これは、AIでUI画像を1枚生成するだけの場合より、はるかに実用的です。
画像がどれほど美しくても、ボタンをクリックできず、ページ間の関係もなければ、プロダクトフローを議論する用途には限界があります。
Bananiは少なくとも、それを「プロトタイプ」として作成します。
次に、タイトルを変更してみました。
対象の領域を選択し、次のように入力しました。
「タイトルを『信頼できるペットシッターを探す』に変更し、色を暖かいオレンジにしてください。」
該当する要素だけが変更され、そのほかのレイアウトには明らかな変化がありませんでした。
この編集方法は、Figmaに慣れていない人に適しています。
特定のレイヤーを探したり、右側のプロパティパネルを調べたりする必要はありません。変更したい内容を明確に伝えるだけです。
ただし、AIによる要件の理解は、常に安定しているわけではありません。
その後、健康的な食生活を記録するアプリを作らせたところ、一度は明らかにECアプリのような画面が生成されました。「毎日の食事、カロリー、栄養データを記録するアプリであり、ショッピングアプリではない」と明確に書き直すと、意図した方向へ戻りました。
説明が曖昧であるほど、AIが不足部分を独自に補いやすくなります。
複雑な業務ロジックでは、この傾向がさらに明確になります。
Bananiが得意なのは画面構造であり、プロダクトロジックの設計ではありません。
ログイン、ホーム、一覧、詳細などの一般的なフローは比較的簡単に生成できます。しかし、複雑な権限、複数のユーザー役割や状態、例外分岐、多数の条件付きインタラクションについては、人が確認する必要があります。
クレジットも現実的な問題です。
無料版で複数のページ案を生成し、その後十数回修正を続けると、すぐに上限へ近づきます。
初めて試す場合は、最初のPromptをできるだけ具体的に書き、意味のない再生成を減らすとよいでしょう。
Figmaへの書き出しにも注意が必要です。
無料版で満足できる結果を作成しても、既存のデザインファイルへ移して作業を続けたい場合、書き出しは有料機能であることが分かります。
プロダクトマネージャーが作成後にリンクを共有して議論するだけなら、この制限の影響はそれほど大きくありません。
デザインチームの場合は異なります。
Bananiの結果をFigmaへスムーズに移せるかどうかが、正式なワークフローに導入できるかを大きく左右します。
良いところ
- アイデアを素早くインターフェースへ変えられる: デザインソフトを使えなくても、最初のプロダクトプロトタイプを作成できます。
- 生成されるのは画像ではなくプロトタイプ: ページをクリックでき、ユーザーフローの議論に利用できます。
- テキストによる編集が分かりやすい: 文言や一般的なビジュアル属性を変更するために、レイヤーを何度も探す必要がありません。
- Figmaへ引き継げる: 有料プランでは、デザイナーが使用している既存のワークフローへ移行できます。
- 初期段階の方向性検討に適している: 白紙のキャンバスから始めるより、複数案を素早く作成できます。
気になるところ
- クレジットの消費が速い: 複数ページの生成や連続した修正で、利用枠を使い切りやすくなります。
- 無料版ではFigmaやコードへ書き出せない: 正式なワークフローを評価するうえで、一定の制限になります。
- 複雑な業務を誤解しやすい: AIが存在しないページやロジックを独自に追加する場合があります。
- 生成結果にランダム性がある: 同じ要件を再生成しても、レイアウトが大きく異なる可能性があります。
- 精密なデザインには限界がある: 経験豊富なデザイナーが作成した最終成果物との間には、まだ差があります。
向いている人 / あまり向いていない人
向いている人
- プロダクトマネージャー: 要件を素早くレビュー可能な画面へ変換できます。
- 起業家: デザイナーを探す前に、プロダクトの方向性と中心画面を作成できます。
- 個人開発者: デザインリソースが不足しているSide Projectで、プロトタイプを素早く作れます。
- デザイナー: 初期段階で複数のレイアウトを検討し、利用できる方向性をFigmaへ持ち込んで仕上げられます。
- ユーザーテストが必要なチーム: 低コストのクリック可能なプロトタイプを、より速く作成できます。
あまり向いていない人
- ピクセル単位の最終デザインが必要な人: Bananiは初期プロトタイプ向けであり、専門的なUIデザインを完全には置き換えません。
- インタラクションロジックが非常に複雑な製品: 複数状態、複数役割、例外フローは、引き続き人が設計する必要があります。
- 高度なモーションが必要な人: ページと基本的なクリック操作が中心であり、専門的なモーションデザインツールではありません。
- 無料のFigmaワークフローへ完全に依存している人: 書き出し機能には有料プランが必要です。
- AIのランダムな結果を扱いたくない人: 一部のページでは、要件を何度も書き直す必要があります。
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